エアコンフィルターの掃除自体はとても簡単で5~10分程度で終わってしまいます。
しかし、エアコンが設置してある高さや、フィルターが内部にあるため、汚れ具合が見えにくいなど、面倒になったり忘れてしまいがちになります。
しかし、掃除を効率よくおこなうことで、ちょっとした節電になりますし、エアコン内のカビや汚れの程度を低く抑えることができます。
このページでは
- エアコンフィルターの掃除方法
- 悪循環させるフィルターの汚れ
- 掃除の頻度
- エアコン内部をきれいに保つには
について記載しました。
1.エアコンフィルターの掃除方法
具体的なエアコンフィルターの掃除の方法については、掃除機で吸い込む派と水洗い派とに分かれます。
掃除機で吸い込むほうが簡単ですので普段は掃除機で、エアコンを使い始めのシーズンの初めと終わりに水洗いがいいのではないでしょうか。
水洗いのやり方は、まず埃を掃除機で吸い取ります。
次に食器用洗剤を10倍以上に薄めてよくかき混ぜ、柔らかいブラシでブラッシングします。
すすぎには流水でブラッシングしながら洗剤成分をきちんと洗い流します。シャワーの方が効率がいいですね。
最後に完全乾燥させます。乾燥させるときにあまり紫外線に当てすぎると劣化させてしまいますので、風通しの良い日陰に置いておくと良いです。風が弱い日でも飛ばされない工夫が必要です。
2.悪循環させるフィルターの汚れ
エアコンは室内の空気を吸い込んでその空気に熱を加えて、または冷やして室内に送り込んでくれる物です。
スイッチを入れ、ファンが動いている限りは絶えずその運動をおこなっています。
そうすると自然に室内の空気中に浮いている埃などが前面パネルへ吸い込まれていきます。
そうなると自然に埃が蓄積されていきます。
フィルターに蓄積された埃は、内部に入ってくる空気への抵抗と考えたほうが良いかもしれません。
内部に空気が入る量が少なければその分、出てくる量も少ないということです。
冷えた空気が少ししか出てこないということは、設定している温度に達するまで時間がかかってしまい、その分エアコンが余分に運動している状態になります。
また、構造的に考えてもフィルターが目詰まりしていると空気が内部に入りにくい状況なわけですから、エアコン内に無理やり入ろうとする空気が、目詰まりした部分を避けて細かな隙間から入ろうとします。
そのため、基盤のところや本来埃が入らないであろう所に埃の蓄積がみられるようになります。
また、アルミフィンの筋の間隔はとても狭いですし、冷房で使用しているときには湿度も高まり、埃がアルミフィン・ファンなどに付着してしまうんですね。
そうした埃の蓄積はカビの繁殖の材料になってしまいます。カビは汚れ(栄養源)・湿度・気温の条件がそろうととても活発になるんです。
それを防ぐ(遅らせる)ためにもエアコン内部の手前で埃をキャッチしてくれるフィルターはとても大切なんです。
3.掃除の頻度
エアコンフィルターの掃除は10分程度で終わります。
時間がかかることもなければ疲れることもありません。
電気代の節約にもなります。効きもよくなります。
それなのになぜ埃が蓄積されるまできれいにしないのか。
それは習慣がないことと、汚れが見えないからではないでしょうか。
一般電化製品の上や窓を掃除することと同じように、1か月に1回程度する習慣をつければ忘れることも少なくなりますし、前面につけるフィルターを使うなどすれば、きれいにするタイミングもわかってくることでしょう。
4.エアコン内部をきれいに保つには
エアコン内部はとてもカビが発生しやすい場所です。
また、手入れがしにくい場所でもあります。
カビや汚れがたまってしまうと個人の方がきれいにすることはとても難しいです。
業者によるエアコンクリーニングの価格は普通で8千円~1万5千円程度でしょうか。
フィルターお掃除機能付きになると2万円以上になることも。
そんなお金はないとカビ臭に耐えかねて自分で無理に洗おうとするなら、故障させる原因になってしまい、さらに高額な料金がかかってしまうこともあります。
エアコンは電化製品です。液体洗剤・水は大敵なんです。
エアコン内部を少しでも長くきれいを保つには、前述したフィルターをこまめに手入れすることと、内部の換気をよくすること、部屋をきれいにすること、室内の換気をよくすることだと思います。
エアコン内部を換気するには運転切換の送風を利用するといいです。
実はフィルターをこまめに掃除することもエアコン内部の換気をよくする要因になります。
それはフィルターに付着した埃が壁になってしまい、内部に空気がこもってしまう原因になってしまっているからです。
部屋をきれいにすれば内部に入る埃の量が変わってきます。
そして室内の換気をすれば自然と内部の換気にもつながります。
エアコンが設置してある場所は室内でも空気がこもりやすい場所にあることが多いため、きっちり部屋の換気をしてあげることが大切ですね。