エアコン洗浄スプレーを使用すると故障の原因につながりますよという情報はどのような根拠からなのか、自らが実際にやってみて考えてみました。
全ての故障の原因はスプレー側にあるわけではなく、やり方やエアコンの設置状況や機種・汚れ具合など要因は多々考えられます。
正解かどうかはわかりませんが、今回2つの原因を考えることができました。
これからカビ臭や汚れに対応するために、このスプレーを使用する方に参考にしていただければと思います。
エアコン洗浄スプレーがアルミフィンの埃を詰まらせて故障するケース
アルミフィンをむき出しにし、エアコン洗浄スプレーする前に十分にアルミフィンの埃を取らないと、スプレー時に埃がドレンパン内で集まり(固まり)、ドレンパン内・ドレンホース内で詰まってしまうという可能性があります。
また、ドレンパン内には虫の死骸も少なくなく、それが洗浄液で流され、詰まりの原因になることもあります。
ドレンパンとはこれです。
ドレンパンとドレンホースの連結部分はこれです。
ドレンホースよりも若干細いので、ここで詰まる可能性もあります。
ドレンホースの出口付近は、外から入ったゴミが多少ありますので、ここも詰まりの原因になりえます。
詰まってしまうとその洗浄液が溢れてしまうこともあるでしょうし、その時に洗浄液が溢れなかったとしても、冷房運転時にでる水がその詰まりでうまく流れずに溢れるということもあります。
溢れでると、エアコン内の基盤を濡らすことがありますし、エアコンの下に置いてあるものを濡らしてしまうこともある。テレビなどを置いている家庭も少なくないでしょうから、水漏れは十分対策しておく必要があります。
アルミフィンに付着している埃が乾燥しているときには掃除機で吸い取りやすいが、冷房使用などで埃に水分が付着していると、掃除機では吸い取りにくく、ブラシなどでかき取らなければならない。
この時、マスクを使用し、埃やカビの吸い込みに注意が必要です。
アルミフィンの埃を十分に取っておくことは、故障の原因を減らすことだけでなく、洗浄効果も高めることができる。
エアコン洗浄スプレーを使用する前の準備として、アルミフィンの埃を十分に除去しておくことを強く推奨します。
エアコンカバー枠にスプレー液がかかってしまって故障するケース
エアコン洗浄スプレーを噴射するときに、エアコンカバーに吹きかけてしまうとその洗浄液がカバー枠をつたって基盤等を濡らしてしまう可能性があります。
このような場合、直接基盤等に噴射しなくても、基盤等を故障させてしまいます。
エアコンカバー枠は機種によって作りが違います。
カバー枠が多い場合には、それらの枠を避けながら噴射させる必要があります。基盤は液体にはたいへん弱いです。十分注意しましょう。
これらの故障につながる原因を予防するために『エアコン洗浄スプレーの使い方』でくわしく説明していますので、良かったら参考にしてみてください。