エアコンクリーニング業者に依頼するときにどんな洗剤を使用して掃除をしているかなんて気になることはありませんか?
カビ臭さえなくなれば、エアコン内部がきれいになればそれでいいという考えでしょうか?
私はちょっと洗剤のことが気になってしまいます。
なぜかといえば、エアコンを丸洗いすることはとても難しいことだからです。
丸洗いが難しいということは、内部に洗剤の成分が残りやすいということです。
いくらどんなにすすぎを高圧洗浄でおこなっても限度というものはあります。
そう考えれば、多少の洗剤成分が残ることを踏まえた、人にもエアコン本体にも害のないような洗剤選びが大切かなと感じます。
1.屋外に排出される洗剤・汚水
エアコンクリーニング時の分解度にもよりますが、室内機を洗浄中、その洗剤・汚水がドレンホースから出てきます。
ドレンホースは屋外にありますから、植物が植えてある場合、強い洗剤の場合にはその植物を枯れさせてしまうことも考えられます。
2.エアコンクリーニング業者に求めるお客の要望
強い洗剤でのエアコンクリーニングはアルミフィンをぎらぎらするくらいに洗浄してくれるでしょう。
しかしお客がエアコンクリーニングに望んでいることは何か。
梅雨時期から夏の終わりくらいにかけてエアコンクリーニングの依頼が殺到することを考えれば、アルミフィンをきれいにしたいという願望よりも、カビ臭や埃臭さを解消したいということではないでしょうか。
カビ臭や埃臭さの要因はアルミフィンも関連していますが、多くの場合、ファンやその周辺の汚れが要因になっているのではと考えます。
しかし、エアコンの効きが悪いという場合には、アルミフィンにたくさんの埃や汚れが付着しているとも想像できます。
その時にクリーニング業者は、アルミフィンをきれいにする手段を選ばなければならないが、安易に強い洗剤を選んではほしくはない。
アルミフィンに付着している埃などを洗い流せばよいのであって、アルミフィンにダメージを与えるほどの洗浄力の必要性は低い。
3.エコ洗剤でのエアコンクリーニング
一方、エコ洗剤はどう捉えるべきでしょう。
ほとんどの場合、エコ洗剤は洗浄力が低いです。
高圧洗浄と併用することで付着している埃などの固形物は落とせることができるが、みっちり付着した汚れはそう簡単には落とすことができないでしょう。
エアコンクリーニング=アルミフィンをぎらぎらさせること、というイメージがあるお客は地味な仕上がり具合に物足りなさを感じるでしょう。
4.エコ洗剤の能力を最大限に引き出す
エアコン内部の汚れが気になるというのは若い方でちょっと神経質な方が多い傾向にある。
若くて神経質。このことを考えれば、強い洗剤の臭いやその洗剤によってダメージを受けた素材の臭いも敏感に察知することでしょう。
エアコンクリーニング業者は自分が使用している洗剤の臭いに慣れてしまって気付くことが難しくなっているのではないかと感じる。
強い洗剤で一気に汚れを落とすというよりも、弱いエコ洗剤を温度や洗浄時間・高圧洗浄機の強弱・ブラッシングなどをうまく利用し、時間や手間をかけ、エコ洗剤の能力を最大限に引き出し、エアコンやその関連する物にダメージを与えずに汚れを落としていくことが重要ではないかと感じる。
エアコンは普通に使用していれば10年以上は使用できます。多くの場合、1回以上はエアコンクリーニングが必要でしょう。
自分、またはエアコンに合った最適なクリーニング方法は何なのかをお客であるあなたが見極める必要がある。
こちらに書いた記事は壁に設置してクリーニングするときの状況を想定したケースです。
壁から取り外してクリーニングをおこなうケースと洗剤の考え方は異なります。